ikeike443のブログ

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『チーム開発実践入門』増刷しました! 3刷です!

あざす!
皆さんのおかげです!
1年経たずに3刷はどうなんでしょう。早い方なんでしょうか?


ちなみに電子書籍も販売開始しました。

チーム開発実践入門──共同作業を円滑に行うツール・メソッド | Gihyo Digital Publishing

レビュアーとして関わった "Jenkins Continuous Integration Cookbook"が来年1月に出ます

下記の本をレビューしました。2012年に出た本のアップデート版です。
Jenkins Continuous Integration Cookbook - Second Edition | Packt

ちなみにレビュアーとしては2冊目です。なぜかまた洋書という。。英語喋れないのに英語の本レビューしている俺氏。日本の技術者に友だちがいない俺氏。。
ちなみに1冊めのレビューは下記でした。
レビュアーとして参加したPlay Frameworkのスターターガイド(洋書)が出ました - ikeike443のブログ


内容的には、Jenkinsのレシピ集で、どちらかと言うと大規模なエンタープライズ案件においてどう設定して運用するかみたいな話が多いです。

目次的には下記のイメージ(のはず)。

  • Integrate Jenkins with LDAP and SSO solutions
  • Maintain and secure Jenkins
  • Run an integration server firing automatic functional and performance tests
  • Communicate through social media and by plotting custom data
  • Skin Jenkins to your corporate look and feel
  • Refine the use of code metrics to improve quality
  • Write your first custom Jenkins plug-in
  • Apply tweaks to optimize your use of Jenkins

まだ製本されたものをもらってないのでアレなんですが、若干内容的に古めの部分がありましたが、レビューで指摘したので最新版にアップデートされて来るのではないでしょうか。

英語が読めて、Jenkinsのレシピを色々読んで参考にしたいという人には、悪くない選択肢じゃないでしょうか。


日本語技術書のレビューを一度はやってみたいです。。誰かオファーしてください。。

『チーム開発実践入門』も電子書籍になるよ

大人気「WEB+DB PRESS plus」シリーズを一斉電子化,先着500名様にオリジナルステッカーをプレゼント ──12月10日に20冊を同時刊行:ニュースリリース|gihyo.jp … 技術評論社

12月10日発売だそうです。買ってね!


チーム開発実践入門 ~共同作業を円滑に行うツール・メソッド (WEB+DB PRESS plus)

チーム開発実践入門 ~共同作業を円滑に行うツール・メソッド (WEB+DB PRESS plus)

紙もあるよ!

「ITエンジニアに読んでほしい!技術書・ビジネス書 大賞(ITエンジニア本大賞)」


ITエンジニアに読んでほしい!技術書・ビジネス書 大賞 2015

2015年の翔泳社ITエンジニア本大賞の一次投票が始まっています。

僭越ながら拙著『チーム開発実践入門』も候補に上がっております。*1
お読みくださった方で気に入ってくださった方がいらしたら、ぜひ投票してください!

よろしくお願いします!

チーム開発実践入門 ~共同作業を円滑に行うツール・メソッド (WEB+DB PRESS plus)

チーム開発実践入門 ~共同作業を円滑に行うツール・メソッド (WEB+DB PRESS plus)

*1:ちなみにここに上がっていない本でもISBNを直接打ちこむことで投票することが出来ます

紙の本の話


f:id:ikeike443:20141129004459j:image
伽藍とバザールが紙の本になってたので買ってしまった。

伽藍とバザールはすでにWeb上でフリーのものがあるし、もちろん僕何回も読んでいる。名論文だよね。

でも紙で買ってしまった。

笑ってくれても構わない。でも紙には魅力がある。ぬくもりがー、とかそんなんじゃなくて、もっといいポイントが。

紙は触って、置いて、並べて、眺めることができる。僕以外の人も。

子供の頃、父親の書棚を見て、自分の知らない難しそうな(でも面白そうな)事柄に思いを馳せたことはないだろうか。様々な分野に興味を持ったことはないだろうか?

僕はある。僕はそれを自分の息子にも感じてもらいたい。それができるのは今のところ紙だけだ、と思う。

Webや電子書籍は便利で高機能だ。そしてパーソナルなものだと思う。僕もたくさん電子書籍を持っている。それもとても良いんだけど、個人で楽しむだけではないことをしたい。

子供の頃に受けた影響は後々までインパクトを与える。子供にいろんなことに興味を持ってもらいたい。

だから紙で買った。

そんな話。

『Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築』を読んだ

自分は基本的にアプリケーションエンジニアで、いわゆるインフラまわりはそんなに強くないので買ってみた。

Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築

Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築

結果的に言って、書かれていることで知らないことはなかったが、久しぶりにAWSを触ってサーバー構築などしてちょっと楽しかったなあと思う。

この本は、アプリケーションエンジニアでインフラ構築などをしたことのない人を対象に、ネットワークやサーバー構築のごくごく初歩的な部分をハンズオンで学ぶことのできる構成になっている。

対象読者としては、アプリケーションエンジニアとして2,3年働いたが、インフラに関わったことがなく、アプリケーションコードを書くこと以外はよく知らない、みたいな人か。そういう人にとってはいい取っ掛かりになる本だと思う。

図を豊富に使ってサーバー構築に苦手意識がある人をフォローしようという意識が感じられるのは好ポイント。
一方でAWSのサインアップの仕方は書いてなかったり、Linux自体の使い方については全く説明がないので、完全な初心者は途中で詰まってしまうだろうなあと思う。あくまである程度Linuxを使ったことがあって、基本的な操作には戸惑わないことが前提になっているので注意。

そういう意味でも、やはり「アプリケーションエンジニアとして2,3年働いたが、インフラに関わったことがなく、アプリケーションコードを書くこと以外はよく知らない」みたいな人にハマる本だと思う。

自分がそういう人だと思うなら、買ってみてもいいのではないでしょうか。

Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築

Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築



ちなみにリーダブルコードも今更だけど読んだ。
本のサイズも内容もコンパクトに過不足なくまとまっていて読みやすい。携帯もしやすい。
翻訳文も軽妙で楽しい。時々読み返すにもいい本だと思う。

リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice)

リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice)


こういうテックコラムみたいな本、最近見ないなあ。
Joel on Softwareとか、久しぶりに読みたくなった。

Joel on Software

Joel on Software

More Joel on Software

More Joel on Software

コラムだとこのへんも面白かったなあ。(懐かしい。。)

Eric Sink on the Business of Software 革新的ソフトウェア企業の作り方

Eric Sink on the Business of Software 革新的ソフトウェア企業の作り方

BEST SOFTWARE WRITING

BEST SOFTWARE WRITING

UNIXという考え方―その設計思想と哲学

UNIXという考え方―その設計思想と哲学


これも定番ですな。。(これは嫌いな人は嫌いだよね。傲慢で差別的だから)

『Java最強リファレンス』をいただきました

先日わざとらしく何気なく上記のようにTweetしたら、著者の @yuichielectric さんにご献本いただきました。ありがとうございます!


読ませていただきましたのでご紹介をば。

Java 最強リファレンス

Java 最強リファレンス

この本は名前の通りJavaのリファレンスです。通読するというよりは、用途に応じて参照するのが正しいでしょう。
この本が素晴らしいのは、基本的にすべての項をJava7, 8といった最近のバージョンをベースにして解説されているところです。*1
大変な労作です。

ラムダ式メソッド参照、Optionalについても "Javaの基礎" という章で解説していますし、Streamについても一章割いてきちんと解説しています。
Fileの読み書きもJava8のStream APIを使った書き方を中心に紹介しているところが大変好印象で、新しいJavaの効率的な書き方がよくわかります。*2

Stream API の後ろで使われている Fork/Joinフレームワークの解説や、Fork/Join 自体の使い方にも触れているところもよいです。ScriptEngine(nashornですね)にもきちんと言及していて、いいリファレンスだと思います。

全体的に標準パッケージのみを解説の対象としているのも潔く、読みやすくなっていると思います。


惜しいのは Servlet にも触れているところかなあと思います。ServletJavaEEですし標準パッケージとは言いがたく、若干蛇足かなと思いました。Web 開発編みたいなものを別途出したほうがいいんじゃないかと思ったけど、Servletを入れないと売れない、っていう判断があったんだろうなあと邪推しました。。

Jettyのようなサードパーティのライブラリ説明をするのに、Mavenのようなビルドシステムの説明がないのは片手落ちな気がしましたし、セッションの説明についても http はステートレスだって書いてるそばからサンプルコードの中でsession.sethogeしており、セッションの永続化をどうするかについて特に説明がないのがちょっと気になりはしました。*3

ですが、気になったのはそこくらいで、Javaの包括的なリファレンスで、最新のJavaをベースに丁寧な解説があるのはとてもとてもポイントが高く、Java開発者であれば必携の書であると思います!

僕も現場の若手に薦めようと思っています。

Java 最強リファレンス

Java 最強リファレンス

@yuichielectric さん、執筆お疲れ様でした。そして出版おめでとうございます!

*1:この本自体はJava5〜8を対象にしています

*2:もちろん5,6,7の書き方も併記されています

*3:そのままだとステートフルになってしまうと思うのでセッションレプリケーションの解説をするか、外部ストレージ(RDBmemcached)に永続化することを説明したほうがいいんじゃないかと思いました