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『エンジニアとして世界の最前線で働く選択肢』を読んだ

ベイエリアで10年、シアトルで5年働いたという著者による本。ハウツー本というよりも、米国企業で働く際の心構えとか、実際にありえるメリット・デメリットの説明と言った感じ。

書きっぷりがかなりバランス感覚に優れていて、どっちがいい悪いという言い方にはなっていないのが好印象。

レイオフの話も体験談含めて書かれていて参考になった。子供の教育の話なんかはリアルに問題になるなーと思いながら読んだ。

もうすでにソフトウェアエンジニアとして働く上で、たとえ日本で働いていたとしても英語の読み書きは必須レベルになってると言っていいと思うし、どうせ日常的に英語の読み書きをしているならそのままアメリカなり海外の企業で働いてもいいんじゃないかと思うのも自然なのかもと思った。

ほとんどの人にとって、問題になるのは英会話の能力だと思うけど、これは英会話を日常的に使用する環境に身を置かないと解決しないので、悩むより先に海外の企業を受けてみたほうがいいんじゃないかなあとは思った。

著者の方も書いているけど、日本で高等教育を受けそれなりの大学を出ているような人であれば、英語の読み書きの能力は一定以上のレベルをすでに超えている人がほとんどな気はする。結構難しい英語の論文を読みこなす力のある人はいるよね。問題は発音と聞き取り能力、それと日常的な会話の語彙なんだけど、それは使い始めればなんとかなるんじゃなかろうかと思う。

海外の企業を受けようという人でコーディング面接が気になる人は下記の本が参考になるかも。ただ日本語じゃなくて英語で読んだほうがいい気はするけど(英語で面接しないといけないので)。

世界で闘うプログラミング力を鍛える150問 ~トップIT企業のプログラマになるための本~

世界で闘うプログラミング力を鍛える150問 ~トップIT企業のプログラマになるための本~

ちなみに、読んでて思ったんだけど、最近の日本のWeb系企業は、ワークスタイルとかエンジニアの処遇とか、だいぶアメリカナイズされてきたなーという印象も同時に持った。書かれてる内容にそんなに驚きや違和感がなかったので。(あーこれ日本のXXって企業でも似た感じだなーみたいな)

あと、弊社も募集してます。