ikeike443のブログ

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Git-it と Patchwork

先日、下記の記事がバズりました。(Git-itを紹介くださりありがとうございます!) www.softantenna.com

この記事がバズる中で書かれたコメントを見ていると、こんなツール使わなくても仕事で使えば覚えられるのでは、といったニュアンスのコメントが散見されました。もしかしたら Git-it の位置づけと、それを補完するイベントの存在が知られてないのかなと思い、ちょっとブログに書いておこうと思った次第です。

Git-it ってなに?

Git-it は GitHubber の Jessica Lord が作った初心者向けの Git 練習アプリです*1。大元をたどると node.js コミュニティの手による Workshop アプリに端を発するみたいですが。これは Git に触ったことがない方向けの練習ツールで、特に、エンジニアじゃない方に向けてデザインされています。デザイナーであったり、学生さんだったり、です。

そしてこのアプリは特に Patchwork というイベントで利用するためにデザインされています。

Patchwork って??

Patchwork というのは GitHub が主催しているコミュニティイベントで、Git/GitHub を使ってみたいすべての人にむけてオープンになっています。参加資格は Git 初心者であること、だけで、職業は問うていません。イベントではオープンソースとは何か、誰でも開発に参加できること、などを理解していただいた後、Git-it を使って実際に Git と GitHub およびバージョン管理という概念や、他人とのコラボレーションの仕方について学んでいただくようになっています。

イベントの中では、OSS プログラマーの人に来ていただいてご自身がどういうきっかけで OSS に関わるようになったかを喋ってもらったり、学生さんが OSS に関わるようになった経緯をトークしてもらったり、行政の方にオープンデータの取り組みについて語ってもらったりしています。

ソフトウェア開発やオープンデータへの貢献を通じて、誰でも社会をよくしたり、関わっているソフトウェアをよくしたりすることができるんだ、ということを知っていただくいい機会になっています。

patchwork.github.io

Patchwork にはプログラマーの方であってももちろん参加いただいて構わないのですが、過去に多く参加いただいているのはデザイナーさんや営業や企画の方、そして学生の方や主婦の方です。ソフトウェアに関わることが多くなって Git について学びたいと思っている方や、自分の手でアプリを作れるようになりたいと思って参加される方や、オープンデータやオープンソースに参加してみたいと思っている方が多く参加してくださっています。

2015年にも日本だけで複数回このイベントを行っています。

東京

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この2つの写真は昨夏に東京で開催した時の様子です。

github.com

このようにブログで告知したりしています。

umi-uyura.hatenablog.com

この時に参加された方のブログです。

神戸

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これは12月に神戸で開催した時の写真です。

patchwork-kobe.peatix.com

こんな風にブログではないところで告知することもあります。

japan.cnet.com qiita.com

神戸に参加された方のブログや、ニュース記事です。

京都

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12月には京都でも開催しました。

patchwork.doorkeeper.jp

京都の時は Doorkeeper で告知しました。

ふたたび東京

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12月には再度東京でも開催しました。

まとめ

ということで、この Git-it というアプリの位置づけと、関係する Patchwork というイベントについてご紹介しました。GitHub がどうしてこんなイベントをやっているのかについては、次の記事も参考にしてください。

thinkit.co.jp

Git-it は学習には良いツールなので、ぜひ皆さんも使ってみてください。そしてよかったら次回の Patchwork にメンターとして参加いただけると幸いです。

*1:ちなみに日本語化は私がやっています。