CEDEC2015に登壇します
まことに僭越ながら今回CEDEC2015にご招待いただき、セッションを持たせていただくことになりました。
日程はこれから決まるようですが、ご興味のある方はぜひどうぞよろしくお願いします!
【連絡】Amazonから宛先不明で連絡が来ている方へ
先日の退職報告記事(下記)にてほしい物リストを晒していたのですが。。。ikeike443.hatenablog.com
じつはほしい物リストの登録住所が古かったようです。。
ほしい物リストから私宛にプレゼントを送ってくださった方のところへAmazonまたは配送業者から宛先不明の連絡が行っている可能性があります。。先ほど住所を更新しました。。。
このブログを読んでくださっている方の中で、万が一宛先不明の連絡を受け取っている方がいらっしゃったら、ご面倒ですが注文番号等を私宛にご連絡いただければ、こちらで連絡をとって受け取り致します。
ご連絡はTwitterのDMか、Facebook等でいただければ幸いです。
この度はご迷惑おかけして申し訳ありません。。
栗栖さん(id:chris4403)、ご連絡ありがとうございました!
『波よ聞いてくれ』おもしろい
会話劇、ラジオの話、面白くするの難易度高そうだけど、成功してる。
今すぐ買って読んだほうがいいよ。
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- 出版社/メーカー: 講談社
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DeNAを退職しました
最近流行らない退職ブログですが、気にせず書きます。自分の記録の意味と、縁のあった方への連絡の意味もあるからです。
去る5月27日を最終出社日とし、2年お世話になった株式会社DeNAを退職することになりました。現在は有給消化中の身です。
DeNAでは下記のような仕事をさせていただきました。
Mobageオープンプラットフォームのテクニカルコンサルタント
Mobageにゲームを出してくださる会社様に技術サポート等をお届けするお仕事です。このサイトのメンテナンスもやっていました。いくつかサポートさせていただいたゲームの中から、一本大ヒットと呼んでいいゲームが出せたことが自分の中でも誇りとなっています。*1
DeNAライフサイエンスにてMYCODEのスクラムマスター的な仕事
Mobageのあとは新規事業室に異動して、遺伝子検査サービスMYCODEの立ち上げに関わらせていただきました。スクラムマスター的なお仕事プラス、CI, CD環境の構築担当みたいなかたちで仕事しました。mycode.jp
このプロジェクトはなかなかにエキサイティングで、いろいろ面白い話があるのですが、遺伝子情報というセンシティブな情報を扱うサービスのために外で発表することが出来ないのがもったいない感じです。このプロジェクトではDeNAライフサイエンスという子会社も新たに設立しましたので、新規事業室から出向するかたちを取りました。
DeSCヘルスケアにて開発部長
MYCODEローンチの後、住友商事さんとの合弁会社設立の話があり、このプロジェクトに開発部長というかたちで合流することになりました。ここでは部長として人材採用や予算作成、採用技術選定と(ちょっとだけ)プログラミングをやっていました。
健康保険組合向けのKenCoMというサービスです。kencom.jp
こちらもこれから採用健康保険組合が増えていくと、世の中になくてはならないサービスとなっていくと思います。
これら全て、DeNAのみなさん並びに協力会社様、お客様、ユーザー様のお力添えあってのことです。本当にありがとうございました。おせわになりました。
今後
このままDeNAのヘルスケア事業を盛り立てていくつもりもあったのですが、たまたま今回アメリカ資本の会社さんとご縁があり、自分の力を試してみようと思うに至りました。
どこ、というのはまだ明かせないのですが、いずれオープンにできると思います。
ひとまず来月渡米するので、いま必死で英会話をやっています。。。*2
来月渡米すると言っても、すぐに帰ってきます。仕事のベースは今後も日本なので、今後も飲みに誘ってください。勉強会やカンファレンスでの登壇依頼もお待ちしております。
というわけで今後ともよろしくお願いします。
ウィッシュリスト貼っておきます。www.amazon.co.jp
リモートワークで大きな仕事を成し遂げるには
ということが書かれた本を読みました。
なんだか最近、本をもらったとか読んだとかしか書いておらず、技術者のブログとは思えない感じがして鬱です。
吉羽さんがTwitterで絶賛していたのをFacebookで見て面白そうだなーと思って買って読みました。
- 作者: スコット・バークン,依田卓巳
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/02/18
- メディア: 単行本
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マイクロソフトであのインターネットエクスプローラーのプログラムマネージャーをやっていたスコット・バークンが、ワードプレスドットコムで著名なオートマチックにチームリーダーとして入社し、そこで見て聴いて感じた内容を本にまとめたものです。
オートマチックは最近増えてきているほぼ完全にリモートワークの会社*2で、著者が入社するまではチームというものもなく、チームリーダーというものもなかったとのこと。そこへ創業者*3のマット・マレンウェッグがスコットに声をかけ、半ば実験的にチーム制を導入し、リーダーをやらせてみたという話。
著者は『伽藍とバザール』*4を引き合いに出しながら、オートマチックのようなリモートベースでOSSのように開発するスタイルを「バザール」的とし、一方でマイクロソフトのように計画をもとに大きなものをつくり上げるスタイルを「伽藍」的とし、バザール的なスピード感と伽藍的な緻密さを融合しようと試みる。*5この試みが上手く行ったかどうかは、最後まで読み進めればわかる。彼のチームが成し遂げた成果はワードプレスを使っている人なら誰でも知っている「アレ」なので、おおっ、と思うでしょう。
この本は吉羽さんもブログで書いているように名言の宝庫。僕も読んでいて刺さったページを折りながら読んだんだけど、折り目だらけになってしまった。
その中からごく一部だけ引用しておきます。結構吉羽さんとかぶると思うけど。。
毎年、新しい仕事の方法が次々と流行するが、試してもほとんどの企業では上手く行かない。そういう方法はしばしば「革命」と称えられ、その時時の有名企業とひとくくりにされることが多い。カジュアルフライデーや、ブレインストーミング、リーン生産方式、シックスシグマ、アジャイル開発手法、マトリクス型組織、さらには20%ルールなど...
どれほど素晴らしいテクニックも、愚かな社員を賢くすることは出来ないし、疑心暗鬼の職場にどんな方法を導入しても、社員が同僚や上司を魔法のように信頼しだしたりはしないのだ。
テクニックが全て「論理」の産物であるのに対して、文化は「感情」に根ざしているからだ。文化をきちんと評価するスキルを持っている人はごく少数だ。それを「変える」スキルの持ち主となると、たとえやって見る勇気はあったとしても、さらに少ない。
実際にスコットはやってみせたんだなあ、というのが本を読むとわかる。
イノベーションについて語る会社の初歩的な間違いは、「実験」の基準を高く設定することだ。それではアイディアを試すことすら難しくなる。優れたアイディアを悪いアイディアから選り分けるのにどれほど多くの実験が必要なのかを理解していないからだ。
人は一対一で話しかけた時には別人になる。これがわかれば人生における成功の秘訣をひとつ手に入れたようなものだ。(中略)会議で全てが決定されると考えるのは愚か者だけだ。(中略)大勢の同僚が集まった会議室で演説をして、全員を説得できる人などまずいない。
あらゆる測定は誘惑を生む。(中略)データが物事を決めてくれるわけではない。データを注意深くとらえれば物事がはっきり見えるようになるが、それは決定ではない。(中略)社内の文化があまりにデータ信奉に傾くと、すぐれた直感を持つ社員は去っていく。(中略)すばらしいものを作るには直感と論理の両方が必要であり、どちらかが突出するのは良くない。
デザインをスッキリさせるためには、大局的な思考が必要であり、ひとつひとつのアイディアが優れているかどうかより、全体としてのサービスがユーザーにどう適合するかを考えなければならない。ワードプレスのバザール型の文化には様々な強みがあるが、ユーザー体験には使いやすさと明確さが欠けていた。それは本来、伽藍型の建築家が得意とするところなのだ。
仕事に関する最も危険な思い込みは、深刻で無意味なものでなければならないというものだ。それ自体無価値でつらいものだからこそ報酬を支払われる、と私達は信じている。(中略)金は地位を与えてくれるが、地位が意味を与えてくれるとは限らない。
データ主導の思考は危ない(中略)「富」は一般的に蓄えた金の量で測ることができるが、「意味」に似たような計測方法はない。意味は個人によって違う。人生に唯一無二の意味はなく、人によってさまざまに異なる意味があるだけだ。意味、情熱、魂といった感情的な言葉は、人生はすべて純粋理性的なことだけで決まると考える人に恐怖をもたらす。(中略)
仕事に意味があり、労働者が仕事自体に大きな自由と誇りを感じるというのは、新しい考えでも過激な考えでもない。むしろこういう考えは仕事の起源に根ざしている。私達は単に道に迷っただけなのだ。
著者のスコット・バークンって聞いたことある名前だなあと思ったら、『アート・オブ・プロジェクトマネジメント』の人だった。この人といい、ジョエル・スポルスキーといい、マイクロソフトのプログラムマネージャー出身の人の書く本は面白い。NTのカトラーについて書かれた『闘うプログラマー』も熱い本だったし、マイクロソフトはすごかったんだなあと思いますね。
そして、オライリーさんはなぜこの本を訳さなかったのかな。。今までのスコットの本はオライリーさんから出てたのにね。
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アート・オブ・プロジェクトマネジメント ―マイクロソフトで培われた実践手法 (THEORY/IN/PRACTICE)
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パブリックスピーカーの告白 ―効果的な講演、プレゼンテーション、講義への心構えと話し方
- 作者: Scott Berkun,酒匂寛
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- 作者: E.S.Raymond,山形浩生
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- 作者: G・パスカル・ザカリー,山岡洋一
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- 作者: Joel Spolsky,青木靖
- 出版社/メーカー: オーム社
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- 作者: Joel Spolsky,青木靖
- 出版社/メーカー: 翔泳社
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レビュアーとして関わった『Jenkins Continuous Integration Cookbook Second Edtion』が届きました
昨年、上記のようにお伝えした本がようやく手許に届きました。
レビュアーとして参加した本が届きました! pic.twitter.com/PY0zQq3GGy
— Takafumi Ikeda (@ikeike443) 2015, 3月 13
クレジットもされてるようです。
クレジット確認 pic.twitter.com/zJaeMoT8Pb
— Takafumi Ikeda (@ikeike443) 2015, 3月 13
英語が苦にならない人はJenkinsのレシピ集として一冊持っておいてもいいのではないでしょうか。
Jenkins Continuous Integration Cookbook - Second Edition
- 作者: Alan Mark Berg
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Kindle版もあります。
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書籍のレビューって、基本無償労働です。クレジットしてもらえるくらいが報酬といえば報酬です。
不憫に思った方のために、ウィッシュリストも貼っておきます。
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懲りずにまたもう一冊の洋書のレビューやってんだけどね。。。