マイクロソフトを退職します
もとい、4年7ヶ月ソリューションズエンジニア(=セールスエンジニア)として勤めたGitHubを退職します。月曜が最終出社で、年末をもって退職です。
思い返せば2014年、GitHubに応募したときにはまだGitHubにはグローバルでも120人ほどしか社員がいなかったのですが、半年後、2015年に入社したときには300人、その翌年には600人を超える規模に急激に成長しました。。 2019年も終わりの現在、1400人近くいます。来年にはさらに倍近く増えるはず。随分大きな企業になったものだ。。この4年半でシリーズBで2.5億ドル調達、その3年後にはマイクロソフトに75億ドルで買収されたわけです。いやはや。。
日本法人も私が入社したときはDiceと僕の2人しかおらず、アメリカからセールスがもう1人の3人体制でしたが、今は16人ほどに増えています。いやー大きくなった。 自分はずっとJapanチームとAPACチーム両方に所属していたのですが、APACのセールスは2015年当初は僕と今のVP of APACの2人しかいなかったけど、これも数十人規模になりました。
シリコンバレーのユニコーン企業に4年半勤めたというのはかなり得難い経験だったな、と思います。。HBOのドラマに『シリコンバレー』という人気シリーズがあるのですが、観たことありますか? 観たことない人はぜひ観てほしいのですが、あのドラマを地で行くような4年半でした。マジで。。波乱しかなかった。。
マイクロソフトに買収され、財務的にも強固になりました。ファウンダーはじめ初期の社員はもうほとんど残ってないけど、マイクロソフトの助けを借りてより一層、デベロッパーのプラットフォームとして輝いていくことでしょう。
さて、僕はというと、そろそろ次のフェーズを考えたいな、というのが正直なところで、この1年間、いろんな可能性を探っていましたが、来年1月より、別のサンフランシスコベースのスタートアップに(日本から)参加することにしました。この会社も成功するといいなと思ってます。
この会社はまだ日本法人もない会社なので、年明けてしばらくは業務委託という形を取ることになりそうです。期せずして独立ですね。。業務委託の受け皿として元々持っていた個人事務所を使う感じになるので、せっかくなのでその他の事業もゆるーくやれたらなと思ってます。
というわけで12月は暇なので、是非ランチや飲みに誘ってください!
お約束のほしいものリストを置いておきます。 :-)
Paint GitHub がいい
同僚の Muan がいい感じに GitHub 上でお絵かきができる Extension を書いて公開してました。
ChromeとFirefoxのExtension として提供されています。 chrome.google.com
これを使うと例えば、下記のような感じで、GitHub上でキャプチャの上に線や矢印引いて要望をビジュアルに伝えたり、とかもできます。いろんな可能性が広がりそうですね。
本体に組み込んでもいいんじゃないのという気もするくらい、気に入りました。
『AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト合格教本』をいただきました
本日、JAWS Days 2019にてGitHub Actionsについて発表してきたところなのですが、会場で技術評論社の方とお会いし、表題の本をいただくことができました。
AWSさんの認定ソリューションアーキテクトアソシエイト試験の試験対策本です。
構成的には、AWSの機能や使い方について12章を使って学ぶ形で、基本的なことがすべて網羅されています。各章の最後には確認問題もついていて、自分の理解度を確認するのに最適な作りになっています。資格取得を考える方にはぴったりではないでしょうか。 私も復習兼ねて通読してみたいと思います。
巻末には別冊付録として、本格的な模擬試験もついていますので、試験対策にバッチリだと思います。
2018年2月リリース版のAWSに対応しているとのことです。
最短突破 AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト 合格教本
- 作者: 村主壮悟
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2019/02/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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GitHub Actions について3連トークします
最近読んだ本
『サルたちの狂宴』というFacebook内幕暴露本を読んだ。ザッカーバーグ含め登場人物が全員実名で出てくるわけで、Facebookの当時の実情が垣間見えて面白いです。
ですがこの本はFacebookの暴露本というよりも、むしろ作者のシリコンバレーでの奮闘記といった趣の方が強く、ある種の青春小説的にも読めます。当初ウォール街でクォンツをやっていた作者が一念発起して西海岸に移住、はやりのイケイケベンチャーに転職するも失敗、そこで知り合ったプログラマーを引き抜いて自分のベンチャーを立ち上げ、Yコンビネータで資金調達し、という話です。最近はシリコンバレー景気も陰りが見え始めていますが、この本はまだまだ元気だったシリコンバレーの活気を生に感じていた作者の体験をそのまま書いているので、読んでいて非常に生々しく、楽しめます。
Facebookの話が出てくるのは後半で、紆余曲折あってベンチャーを売却してからFacebookに転職し、Facebook Exchangeを開発することになった話に入ってからです。Facebook Exchangeもなかなか意欲的な広告プロダクトだったと思うんですが、結局終了してしまいましたね。この本を読んでているとあれがどうしてうまくいかなく、結局閉じる羽目になったのかがなんとなく分かる気がしてきます。
単なる暴露本というよりも、シリコンバレー青春活劇、みたいなノリで読めるのでおすすめです。ちなみに原書のタイトルは "Chaos Monkeys" で、ナードならニヤッとくるタイトル。
- 作者: アントニオガルシアマルティネス,Antonio Garcia Martinez,石垣賀子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2018/06/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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その『サルたちの狂宴』の中で紹介されていたので読んだのが『フラッシュボーイズ』。今度映画化するらしいですね。これもノンフィクションですが、一昔話題というか問題になった、超高速取引の実態が分かります。コロケーションとかいって取引所のすぐそばにサーバを置かせるサービスなどを今でも証券会社は堂々と売ってますが、それが何を意味していたのかがよく分かります。この本はそんな超高速取引の実態に一人対抗し、公平な取引所の開設を目指した人の話です。ブラッドカツヤマさんという日系カナダ人のかたですね。
- 作者: マイケルルイス,Michael Lewis,渡会圭子,東江一紀
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/10/10
- メディア: 単行本
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ただ、超高速取引も最近はうまくいかなくなったようで、回線の速度を利用してさや抜きするようなことはだんだん下火になるのかもしれません。
最後は『教養のグローバルヒストリー』という本で、これは単に世界史の教科書を読みやすく書き直したものなのですが、一貫して陸上および海上ネットワークの歴史として世界史を捉え直しているところがユニークで、モンゴル帝国によるユーラシア大陸統一が陸上ネットワークによる東西連結を達成し、ヨーロッパの発展を促したこと、それによってヨーロッパが発展したことで海上ネットワークがユーラシアとアフリカ、アメリカ大陸をつなぐことに成功し、一気にグローバル化が加速して現代に至っていること、などがざっくり分かります。
- 作者: 北村厚
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2018/05/11
- メディア: 単行本
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入門監視をいただきました
翻訳者の松浦さんとは職場が実は同じなのですが、彼から掲題の書籍をいただきましたー。
- 作者: Mike Julian,松浦隼人
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2019/01/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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自分みたいな監視の素人にとってはすごく読みやすく、理解のしやすい本だったと思います。作者の方はなかなか自身のご意見をお持ちの方で、一貫した思想でもって全体が書かれているので単なるハウツーものにならず、一貫した考え方を学べます。作者のNagiosに対するツンデレ感も見所です。
ツールの使い方や設定の仕方みたいな説明はほぼなく、監視とは何か、何を考慮しどう構築すべきか、という内容の本です。若干我々の書いた『チーム開発実践入門』に通じるものがあり、この作者とは仲良くなれそうだなと思いました。 世の中の技術書はハウツーものがちょっと多すぎるように感じているので、この本のように一段上のメタな視点で書かれたものがもっと増えるとうれしいなと思います。
- 作者: Mike Julian,松浦隼人
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2019/01/17
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チーム開発実践入門 ~共同作業を円滑に行うツール・メソッド (WEB+DB PRESS plus)
- 作者: 池田尚史,藤倉和明,井上史彰
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2014/04/16
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WASEDA NEO で講座を持つことになりました
とある縁で、早稲田大学が社会人向けに運営しているWASEDA NEOというスクールにて講座を持つことになりました。
エンジニアではない一般のビジネスパーソンの方に、ソフトウェアエンジニアが実践しているドキュメント管理、バージョン管理、タスク管理のノウハウを紹介し、実践的に学んでもらうという講座です。メールとExcelで案件管理をしていて何がなんだかわからなくなってしまっているような方にとって役に立つ内容になっています。
ワークショップ形式で実践的な内容にするべく準備中です。受講者の方の現場での悩み事も取り入れながらダイナミックに授業ができればともくろんでいます。
毎週火曜日朝7時20分開始、全5回で27000円という価格になっています。下記に内容説明がありますので、皆さんの周りの非エンジニアの方でご興味がありそうな方がいればぜひ紹介してください。
Peatixから申し込むことも可能のようです。
ソフトウェアエンジニアが普通に行っていることが一般のビジネスパーソンにも広まれば、社会全体の効率化にもなりますし、いい効果を生むのではないかと思って活動しております!
よろしくおねがいします。